笹幸恵さんの新鮮なストリップ鑑賞記に触発されて、
あるのか。
自分でも合点がいかない。
しかしこの際だから、
おぼろげに思い出すことどもを、
(何が“この際”なのか分からないが)。
その三。
今度は、大学の学部生から大学院生にかけての頃。
今、
でも今回は、ストリップ劇場に繰り返し足を運んだ話、なのだ。
ストリップショーをこれまで1度も観たことがないのに、
とは、これいかに。
実は亡父を生前、
ストリップ劇場の経営者がおられた。
ご自分で右翼団体を作っていて、とてつもなくデカくてイカツい、
その人が、
そんな事情から、
大学の夏休みの帰省中とかに、
しかし、何しろ田舎で、
その劇場は、
まぁあるのは、
だから、お邪魔する時は、
しきりに周囲を窺いながら入った。
今から思うと、それがまた一層、
気がする。
その人と会うのがどんな部屋だったか、よく覚えていない。
「
(
事務のオバさんがお茶とか出してくれるんだが、
幸か不幸か、
会う機会がなかった。
その人は優しげな印象で、私と会った時はいつも、
でも「今時の若者の性道徳の乱れは一体、
本当に嘆かわしい」とか言われると、
「
ちょこんと座っている身としては、
で、帰り際に「
ますます困った。
私が古事記をテーマに卒業論文を書き上げ、
別の右翼団体の若者たちに、
と依頼された。
若者たちと言っても私とほぼ同世代。
どう見ても、
でも、
そこで、まだまだ人様に「
一緒に勉強すれば良いと思って、
ある夏休み、角川文庫をテキストに使って、
次の冬休みにも続きをやる…予定だった。
ところが、それっきり中止に。
何と、
その時の、依頼した人のバツの悪そうな表情を思い出す。
(完)